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2016年8月16日 (火)

最後の夏休み 1

 学校の夏休み自体は9月下旬まで続くのですが、感覚的には、やっぱり夏休みといえば8月いっぱいまでな気がします。

 そして、秋が来る焦燥感もなく夏を満喫していられるのはお盆まで。

 今年度で学生生活を終える私にとっては、このお盆が何も気にせずに夏を過ごせる最後の時間でした。

 

 そんな時間を過ごした場所は、祖母や父が生まれた新潟のとある山村。

 今は大叔父が守る先祖代々の家に厄介になりながら、私も生まれた時からお盆にほぼ毎年来ているこの場所で、父と一緒に釣りをしてきました。

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 初日は、昔の村の住人でも滅多に行かなかったという渓へ。

 今ではなおさら知る人などほとんど居ませんが、私たちにとっては屈指の名渓です。

 それなりに良いサイズの魚に期待が持てることも気に入っている理由のひとつですが、大きな理由は圧倒的な渓谷美とイワナの美しさ、そして誰にも知られていないという点。

 色々な偶然が重なって成り立っている奇跡のような場所です。

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 唯一欠点を挙げるとすれば、他の支流に比べて随分魚影が薄いこと。 恐らくイワナにとっても厳しい環境なのだと思います。 

 でも個体数が少ないおかげで餌の競争率が低いためか、毎回尺クラスを拝めるほどにサイズには恵まれています。

 今年は父が尺イワナを釣り上げました。

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 大きさだけではなく、ここのイワナはとにかくキレイなことも魅力だと思います。 

 特徴は華やかな色彩と水まんじゅうのような透明感。 

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 全部が全部こんなにキレイなわけではありませんが、多くの個体がこのイワナに見られるような特徴を少なからず備えています。 

 特に目を引くのが色のついた斑点の色。 黄でも橙でもなく、淡い桃色の斑点はこの沢以外では見たことがありません。 さらに鰭や腹と、口元にまで滲んだオレンジ、緑がかった背中、主張しすぎない白斑の組み合わせが絶妙で、イワナ好きなら一目見ただけで心を奪われるに違いありません。

 あの美しさが写真では伝えきれないのが残念です。

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 完璧な渓谷美の中でこれほどキレイなイワナが釣れれば大きさなどどうでもいいのですが、最後には私にも尺には届かないものの良型が釣れました。

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 この沢は今年で3度目の遡行になりましたが、初めて訪れたときの印象そのまま、まったく色褪せることのない最高の場所でした。

 我儘極まりないことですが、ここだけはこの先もずっと誰も知らない秘密の場所であってくれたらと思います。

 

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コメント

ヒロさんの表現通り、綺麗な岩魚で写真だけでも魅力が伝わります。実物を見てみたいですが、そっとしておくのが1番ですね!
貴重なものを見させて頂きましたm(_ _)m

>リンゴさん

>そっとしておくのが1番ですね!

私たちの川ではないので何の権利もないのですが、お気遣い有難いです。 
でもそんな思いやりを持って下さる方になら、ぜひ実物を見てもらいたいという気持ちもあります・・・。

もしいつかリンゴさんとコラボする機会に恵まれたら、ここにしましょうか!(笑)

ありがとうございます!
ただ、私のようなものが入っていいような場所ではないと思いますので、お父様とヒロさんの大切な場所として、いつまでも大切にされるのがいいと思います。
私は、まだこれだという黄金に輝く赤岩魚に出会えていないので、ホームで赤岩魚を追い求めてみます!その後は…ヤマトなのか…何を追い求めるのかわかりません(笑)

>リンゴさん

ありがとうございます。

ヤマトも追い甲斐のある相手ですね!
昨年私も釣ってみました。
恐らく純ヤマトではなかったと思うのですが、それでもかなりキレイでしたよ。

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