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2015年5月

2015年5月 9日 (土)

一人旅

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 知らない場所で釣りをすること。

 今年の目標の一つであり、今一番魅力を感じているのがそんな釣りです。

 先にどんな流れがあって、どんな姿の渓魚がいるのかも分からないまま、期待を膨らませながら川を歩くことには、何物にも代えがたい楽しさがあります。

 そんな楽しみを求めて、このGWに泊まり込みで一人旅をしてきました。 

 

 学校が終わったあとに準備と仮眠を済ませ、夜11時に出発。 

 人気のない道路をひたすら進み、パワーのない原付で県境の山道をトロトロと越え。

 コンビニで日釣り券を購入した後、深夜3時過ぎにまだ真っ暗な目的地に到着。

 自分の最長走行距離を塗り替えて、やってきました。 

 夜明けまではまだ時間があるので、寝袋に潜り込み再び仮眠。

 そして辺りが薄明るくなってきた頃、また起きだして高台から川を覗きこむと・・・

 

 場所は山梨県北部の渓流。

 そこには、これだけでも来た甲斐があると思えるほど素晴らしい水が流れていました。

 そそくさと準備を済ませ、日の出を合図に川へと降り立ちました。

 

 間近で見ても水はやはりどこまでも青く透明で、垢一つ張っていない川床の上を滑っています。 あとは魚さえ居れば・・・

 

 始めて間もなく現れた砂底のプールで、小さいながらもルアーを追う元気な影が見えました。 

 なんとかなりそうな雰囲気にひとまず安心しながら釣り上がっていくと、さっそくこの旅の目的を果たすことができました。

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 そう、旅の目的とはずばりこのアマゴを釣ること。 そのために、他でもなく山梨を選んだのです。

 こうして初めて朱点を直に拝みましたが、小さいアマゴながらもその魅力を存分に伝えてくれました。 

 もういつか再訪することを考えてしまうほどに・・・

 さて、目的は果たしたといってもまだ朝6時前。

 この日は泊まっていく予定のため、まだたっぷり時間はあります。 さらにいいアマゴを求め、歩いているだけで心が洗われるような谷を遡行、遡行。

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 これだけ綺麗で入りやすい川なので、スレているのでしょう、反応はあまりいいとは言えません。 それでもイワナ混じりでぽつぽつとバイトがありますが、アマゴばかりをバラシ。 結局、アマゴはもう一匹を追加するに留まりました。

 しかし、この日はイワナが当たり。

 最後の堰堤を越えたところで途端に落差ある渓相に変化し、それまで圧倒的優勢だったアマゴの姿がぱったりと途絶えました。 代わりにその先はイワナの良き棲家。 ここぞという大場所には必ずといっていいほど着いていて、サイズも25センチ前後のものが次々とヒット。 しかも綺麗でよく太ったイワナばかり。 普段イワナに見放されている私には嬉しすぎるシチュエーションでした。

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 光の当たり方によって黄色味が飛んでしまったり、逆に濃く写りすぎたりと、写真だとずいぶん色合いが変化してしまいますが、実際には揃った特徴を備えた、この地特有の血が流れていることを感じさせるイワナたち。 しかもコンディションも良いとくれば、それまでアマゴを釣るために戻って下流域に行こうかと考えていたことも忘れてしまいます。

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 もう引き返すつもりはなくとも、本当はアマゴが釣りたいんだけどな、なんて考えはまだ消えていませんでした。 いつもならこんなバチあたりなことを考えているといいことはないのですが、この日は違いました。 

 アマゴが釣りたいと思いながらも戻らなかったのは、もはやまずまずのサイズが当たり前の状況を見て、ほとんど確信していたから。 滝から続く長いプールで、これでも不満かとばかりにミノーを齧ったのは、やはり尺イワナでした。

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 ゴツく、厳つく、鮮やか。

 こんなイワナが釣れれば、もう何も不満はありません。 引き返さなくて本当に良かった。

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 腹も大好きな柿色系。 この日釣ってきた中でも一際濃い色を見せてくれました。

 

 撮影を済ませリリースし、流れに戻っていく姿を見送ってホッと一息。 時計を見ると3時半。 先は険しさを増しているようだし、滝の上を少し探ったところで引き返しました。

 駐車した場所まで戻った後、一旦街中まで出て給油。 そして、帰路の途中で適当な場所を見つけてテント泊。 寝不足を解消すべくたっぷり睡眠をとって、翌日の朝、午後からの用のために山梨を去りました。

 少し慌ただしい計画でしたが、疲れも吹き飛ぶほど満足。 尺イワナが釣れてくれたことはもちろんですが、アマゴの姿が見られたことで、やっぱり知らない場所での釣りは面白いものだと思えました。

 

 毎回そううまくいくわけはないと分かっていても、次はどこに行こうか、なんて考えてしまっています。

 

2015年5月 2日 (土)

新緑

 ゴールデンウィーク前。

 この日向かった先は奥秩父のとある地域。 今期から開拓中の場所なのですが、如何せん遠くて今まであまり訪れることはありませんでした。 ただ、もっと知らない場所で釣りをしてみたいというのが今期の目標の一つのため、頑張って遠出をしてきたのでした。

 現場に着いてみると、車止めに2台、さらにその手前に数百メートル間隔で2台。 それなりに人気のある川なのである程度は覚悟していましたが、平日にも関わらずこんなに来ているとは思いませんでした。 何だかいきなり行き先が不安に。

 しばらく下流側まで戻って、適当なところから谷を下降。 それなりに高低差はありましたが、思っていたよりもずっと楽に入渓できてしまいました。 これはそうとう叩かれているかも・・・。

 と、思いきや、最初のポイントでいきなりイワナがヒット。

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 ・・・? まあたまにはこんなこともあるだろうと思いましたが、単なるラッキーではありませんでした。

 この人の多さ、この程度の入渓のしにくさではとても信じがたいのですが、魚の数が普通ではありません。 イワナ2、ヤマメ8くらいの割合で次々と現れ、いいポイントでは一度に5匹もチェイスしてくる場面さえありました。

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 ただ、平日でさえこれだけ人が入っているような川ですから、一筋縄ではいかない程度にはスレています。 ヤマメであればどんなに勢いよく追ってもたいていは1度きり。

 それでも魚影の濃さに助けられ、途中から小さな魚はスルーしながらでもかなりの数が釣れました。 放流もない川でこれほどまでの魚影が見られるというのは、本当にすごい事だと思います。 私も、この魚影が維持されることを願って一匹一匹丁寧にリリースしてきました。 恐らく、ここに訪れる多くの方がそうしているように・・・。

 魚影の濃さだけではなく型も悪くなく、魚体の綺麗さも溜め息が出るほど。 この日のハイライトは、約26センチのヤマメ。

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 この青みがかった絶妙な色合い。 山が芽吹くのに合わせて餌も増えてきたのでしょう、サビも抜け、すっかりパワー漲る体型になっています。 本当に、こんな魚が釣りたくて釣りをしてるんだよなあ、なんて思わせてくれるような、素敵なヤマメでした。

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 最近では釣りをしていても寒さを感じることも少なくなり、いよいよ本番、といった様子になってきました。 殺風景だった山の景色も徐々に色付き始めています。

 これから緑が濃くなるにつれて、ますます面白くなっていくことでしょう・・・

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